心臓がなくなった

 

心臓が

 

なのに生きている

 

必死で

 

真剣に

 

がむしゃらに

 

進むんじゃなくて進めている

 

たとえ心臓がなくても

 

 

 

心臓は「生きろ」と言った

 

心臓は生きていた

 

真っ直ぐに

 

感情的に

 

燃えるように

 

 

心臓は、もうない

 

1度体から出た心臓は戻らない

 

 

その現実に何度も涙が出た

 

涙はコントロールできず溢れる

 

心臓が勝手に動くように

 

目は口ほどに物を言うように

 

涙は嘘をつかない

 

これが生きていることなのか

 

 

心臓は心臓のまま今も生きている

 

 

心臓が言った「生きろ」の答えはまだわからない

 

 

でも生きている

 

心臓もわたしも

 

 

 

 

 

 

 

ブルースハープ

 

マイクのコード

 

ギター

 

大きなTシャツ

 

そこに書かれた唯一無二の存在

 

 

赤色のセンター

 

 

その心臓は形を変えても音楽と生きていく

 

 

音楽のおかげで

 

音楽のせいで

 

 

 

でも音楽があるから

 

 

 

 

その心臓は、音楽と共に生き、音楽と共に死ぬだろう